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君がいるから~Sweet Life~

第3章 e


一緒に住んで、ご飯担当になって

「義務」になってた

智に「美味しい」って言われようなんて

考えなくなってたんだ


米を研ぐ時、水を入れる時

智の「美味しい」って顔を思い浮かべれば

上手く炊ける気がする




「ありがと、二宮」

「は?」

「…上手く炊ける気がする」


「それはそれは…」



冷静に考えたら、何だこの会話

米炊きに必死なサラリーマンって(笑)


思わず二宮の顔を見たら

二宮も考えは同じらしい


二人して情けない顔でしばらく笑っていた

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