君がいるから~Sweet Life~
第4章 2×e
リビングで、毛布に包まって
丸くなってる智は
多分、いや間違いなくガチで怒ってる
…拗ねてるんなら、まだ何とかなるんだけど
怒ってる時は
そう簡単には事は進まない
とりあえず、リビングに自分も行って
丸まってる智に声を掛けてみる
「智…?」
「……」
「さーとーしーくん」
「……」
だよな
やっぱ無視、だよな
んー…どうしよう
朝までは、まだ時間があるから
智が出掛ける、と言ってた時間までに何とかしないと
…これで、本当に行けなかったら
マジで洒落にならなくなる
「ねぇ、ベッド行こ?」
「行かない」
そこは答えるんだ
「俺が、こっちで寝るから」
「…」
あれ?こっちは無視?
でも、ベッドの方が絶対に体には優しいはず
こうなったら
「うわっ!」
毛布ごと智を抱き上げる
「降ろせ、バカ!」
ジタバタ暴れる智に
「…落ちたらもっと大変だよ?」