君がいるから~Sweet Life~
第4章 2×e
控えめなスマホのアラームがパソコンの横で鳴り出した
…起こしますか
一つ大きな伸びをしてから
智の眠る寝室へ
丸くなってたのが、こんどは大の字になっていて
しかも手を赤ちゃんみたいに肘を曲げてるとか
可愛すぎ
こんな姿見られるのって
俺だけだよね
…あ、そうだ
スマホを取ってきて、智に向ける
「ふふ」
撮っちゃった
智の寝顔
これは俺の、秘密の宝物
「ん…?」
フラッシュの光に身動ぎした智が
もぞもぞと動き出す
「しょおちゃん…?」
うにゅーっと眉間に皺を寄せて
…何とか、目が覚めかけ?
「起きよ。4時半だよ」
ベッドに腰掛けて、頭をポンポンすると
「ん、起きる」
釣りだと、すぐ起きるんだよね
会社とか、それ以外では15分は軽くウダウダするのに
実はそのウダウダが、俺にしたら
可愛くて楽しい時間だったりするんだけど…
ちょっと残念