君がいるから~Sweet Life~
第5章 t
結局は、刺身にアルコールがないなんて!と言う智に負けて
3人で飲み始めたのはいいけど
俺は、気になって酒が進まない
だって
酔い始めた智と二宮が、やたらとくっついて
何かもう、キスしそうな勢い…
「離れろ、お前ら」
真ん中に割り込んで、二人を離すと
「えー、なんでぇ?」
「櫻井さん、つめたいー…」
なんて、ブーイングまで寄越す
智と目を合わせて、両手で頬をガシッと掴む
「智!お前は誰のもの?!」
「ん?翔ちゃんの❤」
「よろしい」
まずは、満足
次は二宮だ
「二宮!」
じっ…と見つめた
「はーい」
にひゃ、と笑う
「雅紀と何があった」
「あの人、本当にバカなんだもん!」
お、聞けそう?
うちに転がりこんだ理由…
「どこがバカなの?」
「全部!頭の上から爪の先まで!」
…何か、あまりの言われように
雅紀が可哀想になってきた