君がいるから~Sweet Life~
第5章 t
お腹が満たされたからか、泣いたからか
ようやく落ち着いた二宮と
正面に俺と、智
「さて、聞かせてもらおうか」
腕を組んで、少しばかり先輩風を吹かせる
「…すみません」
今度は二宮も、しおらしくなった
「翔ちゃん、今は上司じゃないのに」
「うるさい」
「はーい、すいませーん」
てへぺろ、な顔で二宮を見た智と、それを見た二宮がクスッと笑い合う
「おいっ」
二宮が、ビクッとなった
やっぱ低い声には条件反射するらしい
「何があった?雅紀と」
「…さっき、なんですけど」
…………………
「つまり、雅紀が浮気をしてたと?」
「そうです」
いやまて、それは絶対にないと思うぞ?
だって雅紀は、二宮命なのを公言してて
今だって、同棲したいって騒いでるんだから
「間違いだろ、何かの」
「間違いじゃないです!」
即否定かい
「だって…写真、見ちゃったし」
「写真…?」