君がいるから~Sweet Life~
第6章 L
「…その代わり、一緒に入るよ?」
「えっ!」
…さすがに気付くよね、俺の意図に
ニヤリと笑うと、智の顔が面白いくらいに引きつっていった
「また、抱っこしてやろうか」
「え、い、いや、けっこ、…結構ですっ」
…そこまで逃げなくても良いと思うけどね
どうせ、夢中になって乱れるくせに(笑)
まあ、このいつまでも恥じらうとこは可愛いんだけど
「さ、行こっか」
俺は智の腕を取って、がっちりと肩に手を回してから、風呂場に仲良く歩いて行った
脱衣所に入ってしまえば諦めるのか、上半身はさっさと脱ぎ捨てていく
ジーパンに手を掛けた時に
「…先に入っててよ」
ちょっと目許を赤くして、唇を尖らせた
ここは、智の言う通りにしよう
お楽しみは、それまでの課程も大事だからね?
「ん、先入ってるよ」
智の髪をくしゃっとする
「早く来てね❤」
わざとウインクして、智の横をすり抜けた
「ば…っバカ…」
照れた声、本当たまんないよね