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恋しちゃ……ダメなのに

第1章 実らない恋

それから、私は呪いの少女と呼ばれ

1人になるようになった。

それまで嫌いだった本とかも読むようになったり
誰とも遊ばないから勉強するようにもなった。

親は喜んでくれたけど
どこか寂しい気持ちがほとんどだった。

遊びに行くと言って、図書館に行って本読んだり勉強したり。

それでも気にかけてくれる人はたまに居た。

小学生が毎日図書館に入り浸ってたので目についたのだろう。

図書館の人が私に声をかけてくれた。

「君、毎日来てるけど学校で何かあった?」

私は久々に話しかけて貰えて嬉しくて

「……はい」

と泣くのを堪えて答えた。

「辛かったんだね」

ここで私はずっと寂しくて悲しくて堪えてたものが音を立てて崩れて泣いていた。

男の人は優しく頭を撫でてくれ、私は顔を押し付けるようにずっと泣いていた。

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