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恋しちゃ……ダメなのに

第1章 実らない恋

どれくらい泣いただろう?
5分、10分それぐらいだろうか。

もっと泣いてたかもしれない。

しばらくして泣き止むと

「喉乾いてない?何か買ってこようか?」

私は泣き疲れて喉が乾いてるのが分かると

顔が赤くなるのが分かりながら
ゆっくりと頷いた。

「中では飲食禁止だから、外に出ようか」

私はゆっくりと立ち上がって男の人の後ろを歩いて行く。

「ほら、そこのベンチに座って待っててね」

と言って走って行った。

手鏡を取り出して、顔を見ると思わず

「酷い顔」

とこぼれた。

泣いた後で顔がぐちゃぐちゃ、
髪の毛も押しつけてたり触られたりしてて寝癖状態。

でも、触られてて嫌な気持ちはしなくてむしろもっとして欲しいとも思った。

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