恋しちゃ……ダメなのに
第2章 仮初の幸せ
透さんが暇になるまで私は1人で本を読んでたり
勉強してたりした。
「こんにちは、奏ちゃん」
「こ、こんにちは」
「勉強してるのか、どう?分からない所ある?」
「えっとここが」
「えーっとどれどれ」
透さんの教え方はちょっと独特で学校の先生よりもわかり易かった。
気が付いたら学校で習った部分より先に進んでいた。
キリがいい所までやるとそろそろ図書館が閉まる時間になっていた。
公共の場所なので5時に終わる為だ。
「透さんって教え方うまいねー」
「そうかな?奏ちゃんが頭いいんだよ」
と頭を優しく撫でてくれる。
前は友達が居た時は短くしていたけど今は動くことが少なくなってきたから髪も伸ばすようになっていて、
徹さんも私の長い髪の毛を手ぐしで下までするすると抜けるのを何度もしていたので気に入ってるみたいだった。
どこかくすぐったくて、それでいて暖かくて
透さんにもっとやってとねだるように頭を近付ける。
後から桜さんに聞いた話だと、中の良い兄妹に見えていたようで
他の人も微笑ましく見守って居たよと教えてくれた。
勉強してたりした。
「こんにちは、奏ちゃん」
「こ、こんにちは」
「勉強してるのか、どう?分からない所ある?」
「えっとここが」
「えーっとどれどれ」
透さんの教え方はちょっと独特で学校の先生よりもわかり易かった。
気が付いたら学校で習った部分より先に進んでいた。
キリがいい所までやるとそろそろ図書館が閉まる時間になっていた。
公共の場所なので5時に終わる為だ。
「透さんって教え方うまいねー」
「そうかな?奏ちゃんが頭いいんだよ」
と頭を優しく撫でてくれる。
前は友達が居た時は短くしていたけど今は動くことが少なくなってきたから髪も伸ばすようになっていて、
徹さんも私の長い髪の毛を手ぐしで下までするすると抜けるのを何度もしていたので気に入ってるみたいだった。
どこかくすぐったくて、それでいて暖かくて
透さんにもっとやってとねだるように頭を近付ける。
後から桜さんに聞いた話だと、中の良い兄妹に見えていたようで
他の人も微笑ましく見守って居たよと教えてくれた。