恋しちゃ……ダメなのに
第2章 仮初の幸せ
「奏ちゃんいらっしゃい」
今日も今日とて図書館足を運ぶ私。
「奏ちゃんでも読みやすい本を集めておいたよ」
「え?あ、ありがとうございます」
「とりあえずシリーズ物の1巻を集めて気に入ったのがあれば続きも出すからね。あ、今日は勉強?それとも読書?」
「先に宿題をやっちゃおうかと思ってます」
「そか、じゃあ5分ほどしたら休憩入るから見てあげるね」
私はいつも使ってる席に座って透さんから渡された本のタイトルを見てみる。
恋愛小説だったり、ファンタジーとかを5冊。
返却日までに読めるかな?と不安になる。
「奏ちゃん、お待たせ」
「いえ、そんなに待ってないので」
「今日は何の宿題かな?」
「算数です」
「そっか、じゃあ頑張ろうか」
私は無言で頷き、宿題をやり始めた。
透さんは私が始めたのを見ると自前らしい本を取り出し読みはじめた。
1人でやるより誰かとやるか見てもらう人が居るだけで結構違うことが分かる。
1人だとすぐに違う事をやりたくなるけど
見られてるとちゃんとやらなきゃって思う。
透さんも勉強なんて長くやるより、短い時間でどれだけ集中できるかの方が大切だよ。
と言ってくれた。
私がちょっとでも手を止めると、本をパタンと閉じてわからない?って聞いてくれる。
すごく優しい人だなと思う。
「どうかした?」
私がちょっと透さんの方を見ただけで視線を感じ取ってくれる。
こんな小さなやり取りも私のささやかな幸せになっていた。
今日も今日とて図書館足を運ぶ私。
「奏ちゃんでも読みやすい本を集めておいたよ」
「え?あ、ありがとうございます」
「とりあえずシリーズ物の1巻を集めて気に入ったのがあれば続きも出すからね。あ、今日は勉強?それとも読書?」
「先に宿題をやっちゃおうかと思ってます」
「そか、じゃあ5分ほどしたら休憩入るから見てあげるね」
私はいつも使ってる席に座って透さんから渡された本のタイトルを見てみる。
恋愛小説だったり、ファンタジーとかを5冊。
返却日までに読めるかな?と不安になる。
「奏ちゃん、お待たせ」
「いえ、そんなに待ってないので」
「今日は何の宿題かな?」
「算数です」
「そっか、じゃあ頑張ろうか」
私は無言で頷き、宿題をやり始めた。
透さんは私が始めたのを見ると自前らしい本を取り出し読みはじめた。
1人でやるより誰かとやるか見てもらう人が居るだけで結構違うことが分かる。
1人だとすぐに違う事をやりたくなるけど
見られてるとちゃんとやらなきゃって思う。
透さんも勉強なんて長くやるより、短い時間でどれだけ集中できるかの方が大切だよ。
と言ってくれた。
私がちょっとでも手を止めると、本をパタンと閉じてわからない?って聞いてくれる。
すごく優しい人だなと思う。
「どうかした?」
私がちょっと透さんの方を見ただけで視線を感じ取ってくれる。
こんな小さなやり取りも私のささやかな幸せになっていた。