黒猫と竜は白薔薇に恋をする
第3章 初仕事は探し物?
結局白薔薇の宮に着いた頃にはすっかり日も暮れていた。立派な門を一体いくつくぐっただろうか。体力的には全然問題ないのだが、精神的なダメージが大きく無駄に疲れた一日だった。
そんな暁の心境を察することもなく、アヤメたちは宮の中へ入る。途中でレイカは準備があると抜けた。
そのまま連れていかれたのは、広々としたシンプルな部屋だった。物はあまり置きたくないのか、広さのわりには物が少ない。
「ずいぶんと長い散歩だったようだな」
奥の間ーー 窓の方を向いていたクラッシク調の椅子が反転する。
「うっ。すまないシトラス」
「この人が隊長さん?確かに偉そうだねぇ、顔が」
うなだれるアヤメ。カナタと同じ感想だが、めんどくさい理由ってだけで暁は黙っている。
そんな暁の心境を察することもなく、アヤメたちは宮の中へ入る。途中でレイカは準備があると抜けた。
そのまま連れていかれたのは、広々としたシンプルな部屋だった。物はあまり置きたくないのか、広さのわりには物が少ない。
「ずいぶんと長い散歩だったようだな」
奥の間ーー 窓の方を向いていたクラッシク調の椅子が反転する。
「うっ。すまないシトラス」
「この人が隊長さん?確かに偉そうだねぇ、顔が」
うなだれるアヤメ。カナタと同じ感想だが、めんどくさい理由ってだけで暁は黙っている。