黒猫と竜は白薔薇に恋をする
第3章 初仕事は探し物?
月光のように淡く輝く髪に、端整な顔立ちをした青年。暁の知る長と同じ匂いがする。これはただの勘だ。
「アヤメーー前にも言ったはずだが、今はまだ職務中だ」
「! はい、シトラス隊長失礼しましたっ」
「暁とカナタに話がある。すまないが、席を外してくれ。それとーー先程台所から悲鳴が聞こえた。大方レイカ辺りが何かやらかしたのだろうが」
「僕の神聖な場所ーー!!!」
ものすごい剣幕と速さでここを後にしたアヤメを見、カナタは台風だねぇとのんきに感想を述べた。
残されたのはシトラス、暁、カナタ。どうせろくなことじゃない。
そしてシトラスはふっと笑いーー。
「こちらの不手際で、猫を探させてすまなかった。見たところ、姫よりもなつかれてるようだな」
暁はすっかり忘れていたのを、たった今、思い出す。
変態猫の存在を…………。
「アヤメーー前にも言ったはずだが、今はまだ職務中だ」
「! はい、シトラス隊長失礼しましたっ」
「暁とカナタに話がある。すまないが、席を外してくれ。それとーー先程台所から悲鳴が聞こえた。大方レイカ辺りが何かやらかしたのだろうが」
「僕の神聖な場所ーー!!!」
ものすごい剣幕と速さでここを後にしたアヤメを見、カナタは台風だねぇとのんきに感想を述べた。
残されたのはシトラス、暁、カナタ。どうせろくなことじゃない。
そしてシトラスはふっと笑いーー。
「こちらの不手際で、猫を探させてすまなかった。見たところ、姫よりもなつかれてるようだな」
暁はすっかり忘れていたのを、たった今、思い出す。
変態猫の存在を…………。