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キミまでの距離

第4章 いくつもの夜

とくん。

とくん。

胸の音…

はやる気持ちを隠して和をベッドへ誘う。

ベッドに座り、和に訊いた。

「俺もだけど…和も?初めて…?
その…男と……」

「うん。」

「そうだよね。ごめん。」

「……」

「和?今日は気持ちよくなって?
俺、和と肌を合わせるだけで気持ちいいから。」

「…うん。」

目をみつめると笑ったから、

安心させたくて、ふざけてるみたいに、
ちゅーってキスをした。

ふふって和が笑う。

その目に、瞼に、おでこに、ほっぺたに、あごに、耳に、キスをする。

何度も。

キスの雨を降らす。

首筋に唇を這わせて、スウェットをめくって手のひらを滑らすと胸の尖りにたどり着いた。

摘んだら、

「あ…。」

微かに喘ぐ声。

「和、ばんざいして。」

手を上げる和の上を脱がせて俺も脱いだ。

片方の胸の尖りを軽くつねったり押したりしながら、もう片方の尖りを舐めた。

「んっ!あぁっ。」

自分の甘くて高い声に驚いたのか、和は自分の手の甲を口に押さえつけて声がでないようにしてる。

胸を触った後、お腹や脇腹も撫でまわす。

「雅紀…」

頼りない声で俺を呼ぶ。

「ちゅーして…」

キスをせがむ。

やばい。

もう、たまんないよ。

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