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キミまでの距離

第5章 紹介

やっとの思いで長瀬さんを引き離して、ふーっと、ひと息ついて和と目が合っておかしくなって笑った。

長瀬さんを座らせたイスの後ろにいた俺らにガシッと両腕を伸ばして肩を掴み俺と和を交互に見て、

「悪かったなー。仲良いな、お前たち。羨ましいよ。」

今度は俺にも和にもほっぺにチューしてきた。
俺と和は、わーわーぎゃーぎゃー言いながら逃げた。

はー疲れた。

席に戻ると翔ちゃんが、

「カッコよかった。相葉くん。」

って言ってくれた。

恥ずかしくて下を向いてると松潤も、

「ホント。なんか嬉しかったし。ありがとう。」

「相葉くん。俺もお礼を言うよ。ありがとう。これからも、にのを頼むね。」

リーダーまで。

なんで。
マジで恥ずかしいよ。

照れてると和が、

「実はねー…」

俺らの出会いの話をして。

そーだったんだー、って、みんな感心してた。

「でもさぁ。にのってなんでか男に狙われる?好かれるよね。昔から。」

「そうかなぁ。」

「そうだよ。ねぇリーダー?」

「そうだな。そういえば。」

松潤と和とリーダーの話に、これからも和にハラハラしながらお付き合いするのかとため息をついたら、隣で、

「わかるー。」

と翔ちゃんが深く頷いてた。

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