キミまでの距離
第5章 紹介
「ごめんな。
おい!お前、こっち来い。」
手が空いたらしい松兄が俺たちに謝りながら長瀬さんを引っ張ってカウンターに戻って行く。
よかったー。
もう勘弁してよ。
ホッとして和のとなりに座ると和が俺の服の裾を握るから上から俺の手のひらで包んだ。
大丈夫だよ、って、ぎゅっと握った。
松潤とリーダーはこの店の料理に、うまい!を連呼して二人で感想を言い合って松兄に質問してた。
食事もだいぶ片付いて、飲むペースも落ち着いてきた頃、和がトイレに立った。
なんとなく和を目で追ってトイレから出てきた時も目線はそっちへ。
すると和に気づいた長瀬さんがスッと和の腰に手を回し、頬にキスしようとした。
はあ?
なにしてくれてんの?
もー!
俺は勢いよく立ち上がった。
和が顔を背けて離れようとした時。
俺は和の手を取りグッと引っ張って自分の後ろへ隠す。
「こいつ、俺のだから。」
もっと大きな声で言えばよかった。
思いの外、小さい声で。
聞こえてる?
長瀬さんは動かなくなって何度か瞬きをしたな、とか冷静に見てると、
「マジ?悪りぃ。」
俺の肩をポンポンと叩いて、ごめーん、って謝ってきた。
でも酔ってるから今度は俺にしな垂れかかってきて。
和が、もー、やめてくださいー、って俺から長瀬さんを剥がそうと必死だ。
俺ら二人がかりで必死こいてるのがおかしくなったみたいで助けようと近づいてた翔ちゃんと松兄が笑い出して、
つられたのか後ろで松潤とリーダーも笑い声を上げた。
おい!お前、こっち来い。」
手が空いたらしい松兄が俺たちに謝りながら長瀬さんを引っ張ってカウンターに戻って行く。
よかったー。
もう勘弁してよ。
ホッとして和のとなりに座ると和が俺の服の裾を握るから上から俺の手のひらで包んだ。
大丈夫だよ、って、ぎゅっと握った。
松潤とリーダーはこの店の料理に、うまい!を連呼して二人で感想を言い合って松兄に質問してた。
食事もだいぶ片付いて、飲むペースも落ち着いてきた頃、和がトイレに立った。
なんとなく和を目で追ってトイレから出てきた時も目線はそっちへ。
すると和に気づいた長瀬さんがスッと和の腰に手を回し、頬にキスしようとした。
はあ?
なにしてくれてんの?
もー!
俺は勢いよく立ち上がった。
和が顔を背けて離れようとした時。
俺は和の手を取りグッと引っ張って自分の後ろへ隠す。
「こいつ、俺のだから。」
もっと大きな声で言えばよかった。
思いの外、小さい声で。
聞こえてる?
長瀬さんは動かなくなって何度か瞬きをしたな、とか冷静に見てると、
「マジ?悪りぃ。」
俺の肩をポンポンと叩いて、ごめーん、って謝ってきた。
でも酔ってるから今度は俺にしな垂れかかってきて。
和が、もー、やめてくださいー、って俺から長瀬さんを剥がそうと必死だ。
俺ら二人がかりで必死こいてるのがおかしくなったみたいで助けようと近づいてた翔ちゃんと松兄が笑い出して、
つられたのか後ろで松潤とリーダーも笑い声を上げた。