テキストサイズ

キミまでの距離

第6章 独占欲

「和?」

「…ん?」

少し息が整ったところで雅紀がティッシュで後処理をしながら俺のおでこに張り付いた前髪を払って、ちゅーっ、と唇をつけて言う。

「…ありがと。」

「…うん。

雅紀?

だいすきだよ?」

「俺も…

だいすきだよ。」

ちゅーって又おでこにキスを落とした。

「俺、もっと自信持って和を好きでいたいよ。」

「俺も。
俺もさぁ…雅紀を思うとせつなくなる。不安?って言ったらダメだよね…。でも…どっか行っちゃったらどうしよ、って。」

「行かないよ。
それに俺は和のこと離さないよ。」

「うん。
俺も。離さない。」

「だって…
2回目にして…
この気持ちよさとか…

ありえない。」

………

俺は真っ赤になったと思う。

顔が熱い。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ