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黒川とぱんぱかぱん!

第2章 黒川虹花は救世主



「今日もぎりぎりー。今まで遅刻してないのが不思議なくらいだ」


朝教室へ着くと同時にチャイムがなり
園原が冷静に俺の実況をした


「もしかしたら俺が時間を操ってるかもよ?
一十一(にのまえじゅういち)みたいな?スペックホルダーでしたみたいな?」


「ドラマか漫画か知らんが、もちろん勉強してから見てるんだよな?永野」


うげ

いつものごとく知らぬ間に担任がやって来て嫌みを言ってきた


嫌みとゆうか…一般的に見れば正論か…


「赤点ぎりぎりって知ってての攻撃か。くそ…」


「じゃ次のテストでいい点取ればいい話だろ?

もうすぐテスト期間だぞ。忘れてたとは言わせん」



………


は!?

う、嘘…もうそんな時期かよ…


つーか

「忘れてたとゆうより
忘れたい、消したい日でござる…」


「悠真殿。大丈夫でござるよ。この園原、悠真殿と同じ考えでござる」


教室中は笑いに包まれた

今日は園原に笑いとられたな
取りに行ったことなんて無いけど


「まだ少し時間はある
現実見ておとなしく二人は勉強するんだな。」


そう担任が言い終えると
朝のホームルームが進められた


勉強したって点数悪いんだから諦めてんのに
やったって変わんねぇだろ


俺と園原なんか第一校落ちて滑り止めのここに来たんだからな



俺らにとっちゃ、テスト期間を消すことの方が現実味があるんじゃないかと思う


ごめん、それは盛ったわ



分からなくても真面目に授業受けるしかないのか?
正直、意味ないと思ってる。


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