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黒川とぱんぱかぱん!

第2章 黒川虹花は救世主


キーンコーンカーンコーン



「あ゙…あ゙ぁ…頭痛が……」

「俺は目が…」



一応俺達は真面目に授業を受けたものの
体に害を及ぼすほど勉強は苦手なようだ


「慌てないあわてない。一休み一休み。やっとお昼だ」


「おう…でも黒板の文字まだかけてねぇ」


分からなくともとりあえずはノートに黒板の文字をまんま書こうとしたが

うん…なんせ慣れない作業ゆえ、少々時間がかかるでござるよ



「あ!ちょっとま…」


まただ…
午前の授業も全部そう


書くのが遅すぎてクラスの奴が黒板消しを手にしてどんどん消していく。



「はぁ…やっぱ諦めろって神様がお告げをしてるんじゃないのか」


俺は書ききれてないノートと教科書や筆記用具を共に渋々しまった



「周りも勉強したって無理って分かってんだ。だから消してくんだろ」


園原は一足先に昼休憩をしてて
紙パックのジュースを飲みながらそう呟いた


「ある意味優しさだったりする?」


無理なことを頑張れって言われて続けるよりも
きっぱり諦めろって言うのも俺らのためかもしれない


「かもな。もう午後はいつも通りでいいんじゃね?」


そうだな。
赤点ぎりぎりで何が悪い。

ギリギリだろうが満点だろうがセーフはセーフ

同じだ

周りと変わらない


うんうんそうだそうだ




俺も園原と昼ごはんを食べようと
机の横にかけてあった袋を取った

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