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第5章 キミノイチバンニ

相葉さんの1番になりたかった。


そう、にのに言われた。


俺の腕の中。

なんのスイッチが入ったんだろう。

さみしいの?

こんなに近くにいるのに?

「にの?」

顔を覗き込むけど俺の胸のあたりでうずくまってる。

あんなに愛し合った後。
ベッドの上。
タオルケットにふたりくるまって。

静かな夜の中。

しばらく会えてなかったからかなぁ。

どこか彷徨ってるのか。
とにかく寂しさの森から連れ出したい。
わざとふざけて言う。

「んー。そうだねぇ。
にのは1番かなぁ?
母ちゃんたちや嵐のみんな、
大切な人っているからねー。」

「……」

「でも1番は、やっぱり、

にのかな。」

「へ?」

「へ?…じゃねーよ。
そんなの当たり前じゃん。」

「…ほんと?」

「ほんと。」



ぎゅーっと抱きついてきた。

なんなんだよ。

この可愛いの。

食べちゃうぞ。

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