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第6章 恋人は秘密です

そんな…

いつから、って…

バレてたの?

それこそ、いつから?

口を開けたままの俺をちょっと引っ張って、小指を握る。

「この人が俺の秘密の…

恋人…です。」

…恥ずかしい…

どんな顔をしてるのが正解かわからないし、とにかく下を向いて。

潤くんが相葉くんに笑いかける。

「やっと紹介してくれた。」

いや、ね?

ずっと秘密にしておくつもりじゃなかったんだよ?

いつかは話したいと思ってた。

相葉くんだってそう。

そんなことを思ってたら相葉くんが同じように、みんなに伝えた。

「いつ言おうかと…」

って。

隠し事が好きじゃない人だから。

大切なメンバー相手に。

言えてホッとしてるんだろうけど、俺の小指は痛いくらいにギュっと握られたままだ。


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