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第8章 happy

布団に潜り込んで幸せを噛み締める。

あったかい。

となりのカタマリにピトってくっついて。

「いっつも思うんだ。
お前と一緒にいると優しい気持ちになる。」

そんなこと言うから嬉しいやら恥ずかしいやら。

甘い甘い瞳でグイッと近づいてきて鼻をすりすりしてからキスを落とす。

「今日は甘いね。」

「そう。今日は甘いの。」

「なんか照れくさいなぁ。
でもさ、俺だって…にのを想うと優しくも強くもなれる。」

「忙しくて会えないと泣くくせに。」

「にのは俺が他の人と仲良くするとヤキモチやくよね。」

「お前だって!」

「にのの方が!」

……

「やめよ。」

「くふふ。うん。」

「だって、好きだからしょーがないよねー。」

「そう。しょーがない。」

「一緒にいると素直にも…
なっちゃうんだよ?
やっぱスゲー。」

「…?」

「好きで好きでしょうがない。」

「…。」

「食べちゃいたいくらい好き。」

そう言って降ってきたとろけるキスの雨。


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