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第10章 心の声



ちゅーしたい



ぼんやりと相葉くんがリーダーとケーキを食べてるのを眺めてたら食べ終わったのかコーヒーを一口含んで俺の手を取って楽屋から出る相葉くん。


コンサートのリハーサルの最中。


勝手知ったる、とスイスイとスタッフに挨拶しながら、所々乱雑に置かれた機材や道具を避けて少し離れたトイレへ。





今おしっこしたくないけど?


個室に押し込められて、ふふんと口角が上がってオスの目になってる相葉くんが俺の口を塞いだ。





「ン…」

すぐに滑り込んできた舌で口内を隅々までなぞられて驚いたのは一瞬で俺も相葉くんの舌を追いかける。

それはほぼ反射的。

コーヒーの味がして後からチョコレートの味もした。

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