ラブリー
第3章 la vie en rose
次ににのに会えたのは仕事で。
まあ、メールはしてたけど、なんていうか恥ずかしいがどうしても先にきてしまって、ビックリするくらい、そっけない内容で。
今日はどこへ行ったとか、なんの仕事をしたとか。
にのからの返事も、おつかれとか、がんばれとか。
俺よりもそっけない。
こんなんでいいのか?
今さら俺たち二人でラブラブ?甘いお付き合いってのもイメージできないけど、こんなのないよな。
だってこれ普通に友達じゃん。
今までとなんら変わらない。
少しやり取りが増えたくらいか。
でも俺はこないだのお詫びやら、仕切り直しやら、それなりに考えていた訳で。
ぬかりなく今日にのんちにお邪魔する約束は取り付けてある。
でも残念なことに明日は仕事がある。
泊まれるって決まってないけど、できれば泊まりたいな、なんて。
いちゃいちゃしたいし。
「おはよ。
なに、お前変な顔。」
「わ!」
目の前ににのがいて思わず出たでっかい声。
「どしたー?」
リーダーも一緒だったらしく、二人とも俺を見て、なに驚いてんの?って不思議そうに目の前を通り過ぎた。