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ラブリー

第3章 la vie en rose



にのんちのベッドの上。



ドキンドキン



さっきから胸が跳ねて痛い。


どうしてこういう状況かというと、二人して部屋に入った途端、キスしたら止まんなくなって。

今までの触れるだけの可愛いキスじゃない。

しっかり舌を絡め合って、もっと、もっとって、離れてはまた唇を寄せ合った。

時々漏れる吐息に頭が湧きそう。

「ぅん、ん…」

「にの…」

抱きしめた体をまさぐる手をシャツの中に入れた時に、にのが言った。

「シャワー…」

「え?あ、うん。」

先にどうぞ、と勧められて後からにのが続いた。

入れ替わりの時にも交わすキス。

早くまたにのを抱きしめたくてたまらない。

今日まで素っ気ないやり取りをしてきた俺たちはなんだったのか。

こんなに求め合ってたんだ。

先にベッドに行ってて、とにのに言われてバクバクした心臓。


ベッド…


ベッドって、生々しい響きに聞こえるのは俺だけ?

エロワードに感じるのはおかしいの?

いやいや、当たり前でしょ。

そんなことを考えて座ってるベッド。


それが今の俺の状態。



ドキンドキン



胸が跳ねていた。

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