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ラブリー

第3章 la vie en rose



朝になってセットしたアラームより先に目が覚めた。


あれ…?

相葉くん?

姿が見えないからベッドを降りようとした時。

寝室のドアが開いて探していた姿がそこに現れた。

「ごめん!お前仕事は?」

「大丈夫。もうすぐ行くね。」

シャワー借りたよ、とタオルで拭きながらベッドに腰掛けて俺の肩を抱いて頬と頬をくっつけた。

そこでようやく昨夜のことが蘇って熱くなる顔。


俺、蹴飛ばしたよね?


そんで…

俺だけ…口で…

イかされた…?



「…ごめん。」

情けない。

なにやってんだ、俺。

そんな俺に微笑んで謝ってくる優しい彼。

「俺こそ…ごめん。
痛かったね。
またがんばろ?」

パッと見上げると口にチュッてキスしてくれた。



俺、昨夜そのまま寝ちゃったんだ。

ひとりだけイって。


大事なはじめての夜。


やり直したい後悔に苛まれてる。

「にの?」

「…」

「どーした?」


ごめん。


ふんわり包まれて、その胸に頬をくっつけてると、

「がんばれる?
もう、嫌んなった?」

なんて。

優しいな、ほんと。

「がんばれる…

がんばる…」

胸にくっついたまま甘えるみたいに呟く。

くふふ、っていつもの笑い声が耳のそばでして、それだけで幸せな気持ちになった。





☆相葉くん誕生日お祝い…を【season】に『サンタクロース』というミニストーリーを落としています。

よろしければご覧ください☆


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