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ラブリー

第4章 la vie en rose 2



少しの間、黙ったまま抱き合っていたら相葉くんがゴソゴソと動き出した。

Tシャツをいつも楽屋でするようにスポッと上へと引き抜くと俺のTシャツも脱がせに入る。

つっかかることなく上手い具合に俺の体から剥がされた服もハラリとベッド脇に落とされた。

目のやり場に困ってしまう。

何十回、何百回と見てきたはずなのに。

相葉くんの上半身。

肌の色やほどよくついた筋肉。

痩せてるけど、やっぱりカッコいい。

視線を動かせないでいる俺の胸のまわりを、つつ、と指で辿る。

「にの…」

甘く名前を呼ばれて、指でなぞられてその気にさせるのが上手い、なんて思いながら相葉くんに両手を伸ばした。



わからないみたいだけど、とりあえず出された手を取ってくれる相葉くんに抱きついてちゅっとキス。

すぐに耳元や首筋を唇が這いまわる。


ゾワゾワ


背筋に電気が走って相葉くんを求めて何度もキスして、できた隙間に舌を滑り込ませた。

迎え入れてくれた舌は俺の舌も口内も探って気が遠くなりそう。

ぼぉっとする頭に息がしやすくなったと思ったら口を離れた相葉くんが乳首を吸うからまた電気が走る。

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