ラブリー
第4章 la vie en rose 2
這う口と辿る指。
俺の乳首はもうずっと硬くつんと上向いていて。
舐められて吸われて、摘まれて引っかかれて。
その度にびくんびくんと跳ねてしまう。
その口と指で。
どこに連れてくの?
「んっ…ん…」
「にの…
声出して…いいんだよ…」
ふるふると首を振ってる俺の頬に伸ばされた手のひら。
両手で頬を包まれてそのあたたかいぬくもりに、うっとりしてしまう自分がいた。
口の中全部を確かめるみたいに舌が動きまわる。
もう触って欲しい。
さっきから脈打つ俺のが、この人のとあたる度に逃げるように引っ込めたけど、今は押しつけてしまってて。
引いてる?
こんなのはしたない?
俺の思考を知ってか知らずか。
やっぱり、と腰を引くと強くぐっと掴まれた。
優しい人だから察してくれたのか、それとも俺も同じ気持ちだったのか。
どっちにしても嬉しくて。
なんとも言えない、ただただ好きだ、って思いが大きくなっていった。
腰から離れた相葉くんの手は俺のを握って上下にゆっくり動かし始める。
たちまち射精感が高まって自分の意思ではないけれど、あっけなく俺は欲を吐き出してしまった。