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ラブリー

第4章 la vie en rose 2



肩で息をしてる俺に頬ずりして髪の毛を撫でまわす。

そして間を空けず後ろを触ってきた。

ちらりと顔を見ると平静を装って優しく笑いかける。

一度離れた指はクリームを纏わせてまた戻ってきた。

どうしても身体に力が入る。

相葉くんは少し躊躇するのを否めない動きで周りを押して様子を伺うとつぷりと中へと侵入させた。



やっぱり怖くてまた足をバタつかせてしまってあの惨事が蘇る。

ダメ。

同じことをやったらダメだ。

「にの…

大丈夫?

大丈夫じゃ、ないよね…」

弱気な声に俺は必死に否定するために首をふる。

「大丈夫…だと…思う…。

ね、相葉く…

キス…し…」

願いはすぐに叶えられた。

慈しむような、労わるようなキスが落ちてきて、それだけで嘘みたいに気持ちが安らぐ。


相葉くん


相葉くん


「にの…

にの…」

「んんぅ…」


ああ。

大好きだ。


枕を掴んで抱きしめて。



やめないで



とひとこと相葉くんに伝えた。

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