ラブリー
第4章 la vie en rose 2
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必死だった。
にのが怖がらないように落ち着いてる雰囲気を出してみても、ちょっとでも、痛がる素振りや表情で焦ってしまって。
俺の動きでにのが不安にならないように、焦る度に静かに息を吸って吐き出した。
これってホントに落ち着く。
後からにのにもやらせてみよう。
にのはほとんど目を閉じてるから手を握ったり、頬ずりしたりして安心させた。
だいぶ柔らかくなったそこに埋め込む瞬間。
ひときわぎゅっと目をつぶって迫り来る恐怖と闘うように身構えたのを見て、ごめんね、って思うと同時にちょっとだけおかしくなった。
こんなに怖がってるこのコを安心させたい。
できることなら早く気持ちよくなってもらいたい。
でもまずはこの一番の難関を乗り越えてからだ。
「にの、ごめんね、いくよ。」
返事は返ってこない。
だけどコクコクと頷いてるのがにのが抱きしめてる枕越しに見えた。
抱きしめるんなら俺にしてよ。
グッ、グッと押し込み全て埋まると、すごく安心した。
俺もかなり緊張してたんだって少し感覚がない指先が伝える。
その指でにのの手を握った。
「にの?
入ったよ?」