ラブリー
第4章 la vie en rose 2
「…ほんと?」
弱々しい声で訊いてくる。
きつく抱きしめてる枕をそっとどけて、やっとちゃんとにのの顔を見た。
にのにキスをして少しおでこに張りついた髪の毛を上の方へ流して。
「ここ…
わかる?」
にののお腹に手をついて視線を戻すとうるうる揺らぐ瞳。
その下に…中に…俺のがいるんだよ。
「うそ…みたい…」
信じられない、ってお腹に手をあてて。
しばらくお腹を撫でてから、申し訳なさそうに俺を見た。
「キツい?」
「ふふふ、まあね。」
実は我慢もそろそろ限界。
そんなのお見通しみたいに、にのも苦笑い。
「だよね。わかる。
…動いて…いいよ?」
それからのことは無我夢中で。
にのの脚を持ち上げて深く沈めた。
なんとも言えない感動や興奮の中。
にのの脚の指がぎゅっと丸まったのを見た。
何回か俺の名前を呼んで、空を切る手は間違いなく俺を求めて。
その手を取って絡めるように握ったり俺の首に回させた。
初めてだから優しく優しくって思うんだけど最後はがっついてたみたい。
にのが声を出さないのが気になったけど。
揺さぶる度に歯をくいしばって取り上げた枕をまた抱きしめて。
ふたりともびくびくと身体を震わせて終わりを迎えた。