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ラブリー

第4章 la vie en rose 2



あの日。


初めて体を重ねた日。


短く浅く息をするにのに俺の真似をさせた。

「ふーっ。」

「ふーっ。」

「そ。吸うのも長く。
すぅー。」

「すぅー。」

深呼吸を繰り返しながら奥まで進み、動く度に声をかけた。


ゆさ、ゆさ。


揺さぶると、きゅうって。

にのの中の俺のはもうギンギン。

信じられないくらい気持ちよかった。

熱くて狭くて。

本気で抜きたくないって思ったくらい。

果てた後、にのはぐったりしてろくに会話もせずにすぐ眠ってしまった。

胸の中に閉じ込めるように抱きしめると、夢の中なのに俺にしがみついてきて。


可愛いかった。



すっげー可愛いかった。





忙しい中それから何回も会えなかったけど、俺はバカみたいに会うたびにのを求めた。

枕やクッションを必ずといっていいほど手にしていつも声を出さずにいたにの。

「痛い?キツい?」

訊くと、ふるふると首を振った。




次こそは。

にのに声を出させたい。

それが今の俺の目標。

気持ちいいとは思う。

顔見ればわかるもん。

でももっとさらけ出せるようになるといいのにな。

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