ラブリー
第4章 la vie en rose 2
修行かって思うほどつらく感じた長い長いにののいない毎日に終わりがくる。
にのが帰ってくる
にのに何度も確認して念のため直前にマネにもチェック入れてた時間を朝からそわそわと待つ。
今日の俺のスケジュール、終わりちょい遅めだけど幸い明日の仕事はゆっくりなスタート時間。
にのはきっと数日は休みだし。
行くしかないね。
会うしかないよね!
ニヤけて緩みきってる頬に手を当てて含み笑いとかしてしまう。
仕事が終わって楽屋へ戻りすぐに携帯を見るとそこには恋い焦がれた人から届いてるメール。
《ただいま!もう家だよ!》
ビックリマークは今の俺にはハートマークにしか見えなくて。
超特急で帰る支度を整えてマネを急かして車に乗り込んだ。
にのの家まで送り届けるマネに今日は疲れてるだろうから早めに解散で、と釘を刺された。
いつも送り迎え頼んでるけど、本当のところ、どう見えてるんだろ。
どう思ってんのかな。
仲良いですねー、とかしか言わないし。
実は知ってて知らないフリしてくれてるのかも。
うん、彼はそういうタイプに思えてきた。
「わかってるって。
いつもありがとう。」
ちゃんとお礼を言っておこうと目を見て言えば、
「本当ですかー?」
なんて、呑気な返事が返ってきた。