ラブリー
第4章 la vie en rose 2
おかしくなりそう…
ううん、もうおかしくなってる。
さっきからやめて欲しいと逃げたりしても本気じゃなくて。
心の中では、もっと、って思ってるんだ。
だけど…
おかしくなって欲に溺れてる自分がこわくなる。
どうなっちゃうんだ、って未知の領域に足踏みしてしまう。
行ったり来たりの感情は後から後から襲う快感にさらわれて。
頭が空っぽになっていった。
息も絶え絶え相葉くんにしがみつく。
ゆっくりだったストロークは徐々にスピードを上げていく。
「こ、こわい、」
「こわい?」
「変に、な、るっ、」
「こわくないよ、大丈夫、にの。」
腰を振りながら器用にキスしてきて胸の粒も吸い上げる。
「ぁっ、んんっ、」
「にの、にの…」
「あいば、く、」
そっと指を絡めてくれた。
うわ…
これ安心する。
きゅっと握りしめると少し持ち上げて握り返してくれる。
「好き。」
「ん?」
小さな声では聞こえないね。
でも同じ音量で繰り返す。
「好き、好きだよ。」
ちゃんと届いたらしい。
満面の笑みで唇を覆われた。
「俺も好きだよ。
大好きだ。」