ラブリー
第5章 la vie en rose〜愛しきバラ色の人生〜
抜ける…
そう思った時は相葉くんのは出てしまって寂しくなってる自分がいた。
動けずバツが悪く視線を彷徨わせてると、
「抜けちゃった…
続きは…ベッドにする?」
そんなこと言ってきたから、俺は信じられない、という意味のキッと強い視線を送る。
なのにこいつは、にへらと笑って俺の頬に手をあてた。
「あれ?にのちゃん火着いちゃった?」
「ばか。」
片手だったのがすぐに両手ですっぽり包んで背けた顔を目の前に向けさせて。
「いいの?ちょっと変な体勢になるからしんどいよ。」
「いいって…言ってるだろ。」
んふ、って笑って俺を胸にくっつけた。
「ごめん。こんな言い方して。
ホントは俺がヤバいの。
もたないって思った。」
素直に思いをさらけ出すこの人。
いつもそれに助けられるんだ。
「俺…
もう我慢できないって。」
ぎゅっとしてからしゃがむように引かれて冷えた二人の身体をお湯に浸からせた。
何度かキスをして、顎のラインに愛撫をほどこされる。
スッと脇に手を滑り込ませて浴槽の縁に少し腰掛ける形で向き合った。
さっきまで、のみこんでたそこにあてがわれると難なく埋め込まれた。