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ラブリー

第6章 シリウス



こいつは翔ちゃんとも仲良くしてるから翔ちゃんにも声をかけていた。

あんまり遅くならないと思うから行くよ。


そう言ってた翔ちゃん。

翔ちゃん来るならやっぱり個室にしとけばよかったかな。

そう思ってたら仕事終わったと連絡が来た。

そのことをメッセージで送ると大丈夫、全然気にしないで、って。

翔ちゃんのこういう飾らないところが大好き。

いまだ俺の中でお坊ちゃんなイメージなんだけど至って庶民派なんだ。

《待ってる。》

俺のそのメッセージからさほど時間を開けずにやってきた翔ちゃん。

「お、おつかれ。久しぶり!」

「翔ちゃん、ビールでいい?」

「おつかれー、元気してた?
あ、相葉くん、お願い。」

翔ちゃん登場で俺たちに気づいた人もいたみたいだけど、都会の大人な人たちはも知らないふりをしてくれて助かった。

チラチラと見てはいたけどね。

あからさまなそれではない。

そんなことが嬉しかった。

俺たちだって“同僚”だから。

普通に楽しいお酒を飲ませてよ?

なんて思ってるうちに運ばれてきたビール。

仕切り直しとジョッキを上げると二人が控えめに、カチと当てた。

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