ラブリー
第6章 シリウス
気分良くお酒を飲み交わしていた時。
結構酔ってたこいつが恋バナなんてしてきた。
「お前ら、どーなってんの?そっちの方は。恋なんてできてんのか?」
翔ちゃんが笑いながら応える。
「まあね、ぼちぼち。」
あ、そうなんだ。
そういう話してないな、最近。
翔ちゃんを見るとなんだか幸せそうな顔して焼酎に変わっていたグラスに口をつけた。
いい恋なのかな。
好きなんだな、って伺えて俺まで笑みがこぼれた。
「お前はー?」
「んー、今はいいかな、って。
そういうの意味もなく欲しい時と、全くいらない時とあるじゃん?」
「あ、それある。今いらないわけ?」
「そ。」
そこへ翔ちゃんも入ってきた。
「相葉くん、でも最近モテモテじゃん。」
「…んー、好きじゃないからかな。ちょっといいかもって思った子と食事に行ってみたけどなんか違った。」
こいつも掘り下げてくる。
「もう一回会いたい、ってならなかった?」
「うん。」
「昔はあんま考えずにデートしたり…エッチしちゃったり?してたよな。若気の至り…ってね。」
「「ねー。」」
俺と翔ちゃんがハモって三人で笑った。