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ラブリー

第6章 シリウス



ちゅ、ちゅ



短いキスを繰り返す。



さっきの濃厚なキスの後。

にのを力いっぱい抱きしめた。

「苦しいって。」

「いいじゃん。」

「もう、」

呆れたみたいに呟いたけど。

俺のうれしい気持ちは止められない。

しばらくは黙って抱きしめられたままだったにのが俺に言う。


「でもバカみたいに幸せ感じてる。」


にの…



俺は夢でも見てるんだろうか。



にのが俺を好きだと言う。



にのが俺にキスをしてる。



放心状態気味な俺に途中何度も、んふふ、って笑うんだ。

そしてまた啄ばむキスをする。



下唇を食まれて。

何度もはむはむして離れては戻ってくる。

俺されてばかりじゃん。

気持ちを立て直すと俺もにのの下唇をパクリと咥える。

「ん、っ、」

小さな吐息。


か、かわいい。


「にのぉ、」

ぎゅ、と抱きしめると胸の中からくぐもった声。

「やっぱりそうだ。

好きだ。」

そう言ってにのはまた俺にキスをしてピトとくっついてきた。

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