ラブリー
第6章 シリウス
にのの頬に手を添えて上を向かせた。
柔らかな触り心地。
するすると左右に親指を滑らせて俺の方へ引き寄せて唇を、んーっ、って押しつけた。
ノックするみたいに舌でトンとつつけばわずかにできる隙間。
するりと滑り込んだら最後。
無我夢中で求めた。
「ン…」
かすかに聞こえた小さな吐息。
にの…
薄目を開けると俺の口に引き寄せられて斜めになった顎が近づいて。
角度は絶妙で。
きれいにはまった。
永遠に続きそうなキスに小休止を打って首筋、鎖骨、胸へと口を這わせる。
愛撫の途中に上も下も脱がせた。
俺の身につけているものもにのが引っ張るから腕を通して、足をバタつかせて取っ払った。
パンツは履いてるけど。
タイミングがわからないまま。
肌をくっつけて気持ちいいから撫でまわしてみる。
クスクス笑い出したにのにつられて俺も笑った。
「勢い…って大事だよね。」
「うん。気持ちいい…にのの肌。」
抱きしめてる手を背中や脇腹に滑らせた。
「…相葉く、」
にのの素肌の虜になった俺は表も裏も全部触りたい。
パンツをずらすと顔に似合わない立派なにのの。
ほんと似合わない。
そう思いながら質量を感じるソレを優しく握る。