ラブリー
第2章 sly
「あっ、あっ、あっ…」
俺が揺さぶる度に喘ぐ声ににのを思いのままに操っているのだと嬉しくなった。
出し入れすると俺のに纏う内壁の温かさや密着具合に頭がおかしくなりそう。
にのとの行為の時…
挿れる時より、深く届いたソコから出ようとする時。
素になる瞬間というのか…
にのの表情に心を奪われる。
「や…
あっ…あ…」
切ない声。
いつもこれ泣きそうになる。
にのにつられて泣きそうになる。
こいつ、なんでこんな切ない声を出すの?
そんな泣きそうな顔すんだろう。
それは刹那。
一瞬のことなんだけど。
すぐに行為自体に夢中になるように熱を持ち欲を含んだ瞳に変わる。
小悪魔な雰囲気で俺を振り回して主導権を握って。
今だって下にいたはずなのに、くるりと向きを変えて俺の上。