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ラブリー

第2章 sly



自分の気持ちいいとこが当たるように身体を上下させる。

ゆっくり。

その度にやっぱり小さく啼いて短く息を吐いて。

俺はしばらくその光景を眺めていた。

あられもないその姿。

俺のでよがるのを。



にの、そんな気持ちいいの?

お前、腰、大丈夫?



目を瞑ってたにのが少し身体を震わせると目を開けて上から俺を見下ろす。

キレイな茶色の瞳に俺が映ってる。

「なに?」

黙ってる俺が…
でもなにか言いたげなのを読み取るように見つめられる。

その瞳はさっきまでの鋭さはなくて蕩けそうにうっとりとして見える。

にのは俺のお腹に小さい手をついたまま動くのをやめてしまった。

「どうした?」

「うん。大丈夫。
もうイっちゃいそうだったから…


「だから?」

「もったいないから…休憩。」

ヘラっと笑いながら誤魔化すいつものクセだ。

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