
ラブリー
第2章 sly
それから会う度にエロいキスをしてればエロい気分にもなるってのがセオリーっていうか…
でも身体を繋げるまでの思考はなくて、もっぱら抜きっこ、触りっこ。
なんせ若かったから。
悪い遊びを覚えたみたいに夢中になった。
そしていよいよ歯止めが効かなくなった時。
切羽詰まってたくせに俺はあえて普通に問いかけた。
「にの?」
「なに?」
「相談があるんだけど。」
「うん。」
「最後まで…
やってみない?」
「……」
「ダメ?
ムリ?」
「いや。そんなことは…
ないけど。」
「……」
「お前…後悔しない?」
少し上目遣いのにのがいつもより小さく見えて。
こどもみたいだ。
「しないよ。」
ひとことだけ言い切って、にのを押し倒したんだった。
