テキストサイズ

ラブリー

第2章 sly



仲のいい芸人さんやスタッフ、そして綺麗どころの女の子が数名。

隣りに座った子と向かいの芸人さん…中村さんが知り合いだったのもあって話が弾んで、俺もその輪に気おくれすることなく参加。

モデルさんだというその女の子を俺が疎いのか知らなかったけど今、人気があるみたい。

最初はその子と中村さんが喋ってるのを聞いてただけだった。

自然と俺にも話してくれる。

芸人さんとの会話を聞いてても、ざっくばらんな感じが好印象だったのに、直接やり取りしても話しやすい。

綺麗なのを鼻にかけてなくて。

すぐにその子のことを好きになった。

好きっていっても“ライク”

もちろん単なる“ライク”だ。

いっくら、にのに無下に扱われてても俺は至って、にの一筋。


…って。

これがダメなのか?

重いってやつか?


はたと考える。

「どうしたんですか?」

隣りから声がかかる。

ぼんやりしてた俺を見るナナコちゃん。

「あ、うん、ごめんごめん。」

中村さんからもつっ込まれた。

「相葉くん、好きな子のこと考えてただろ?」



…なんでわかったの?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ