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ラブリー

第2章 sly



あーだ、こーだ…
俺の恋人(?)について分析。

親身になって話を聞いてくれただけでも嬉しかった。



あれからというもの。

定期的に中村さんとナナコちゃんと“勉強会”という飲み会を開いてる。


“恋愛勉強会”?


最初こそ俺の恋の在り方とか行方とかを語り合っていたけど、中村さんもナナコちゃんも恋人との色々を抱えていて。


みんな、

聞いてもらいたい…んだよね。


それぞれ毎回ぶちまけて呑んだくれて解散。

最早、“勉強会”でなく、“愚痴大会”と化している。

ナナコちゃんは俺たちに男心を聞いてきて、俺たちはナナコちゃんに女心を教えてもらって。


…にのは女の子じゃないけどさ。


それに“恋バナ”だけでなく仕事や現場の話もできて、いろんな意見があって考え方がわかって本当の意味でちゃんと勉強にもなってるのも事実。

んでもって仕事での愚痴。

ストレス発散!


「また月末までには会えるよね?」

「また連絡しますねー。」

「スケジュールチェックしといて!」


てな具合。

今日もスケジュール確認で届いたメッセージ。



「ナナコちゃん」







うわ!びっくりしたー!



どこから現れた?

いつからいたんだよ!



ボソッと呟いたリーダー。

気配消し過ぎ。

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