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ラブリー

第3章 la vie en rose



振り向く彼の唇目掛けてキスをひとつ。

やっぱり目が合ったよね。

手を離すと相葉くんが思いもよらないことを言うから驚いた。

「リーダーともキスした?」

「へ?」

なんでリーダーが出てくるんだよ。

「なに言ってんの?」

俺のこと、なんだと思ってんのか。

キス魔とでも思った?

シラフだし。

「寂しいから…って、
言ったじゃん。」

「は?」

「翔ちゃんは?
松潤ともしたの?」

下を向いてるけど怒ってるみたいなその言い方に俺の方の怒る気持ちはなくなって、代わりにニヤける頬を隠すのに必死。


どうしよ。


やっぱ可愛いや、こいつ。


可愛いくて可愛くてしょうがない。


好きで好きでどうしようもない。


どうしたものかと思ってたら、廊下からマネージャーの声がした。

「二宮さーん?います?もう行かないと!」

「はーい!今行く!」

相葉くんの首をスルリとさわって唇を奪った。


隙あり。


今日、三度目のキスはいつもと同じ触れるだけのそれだけど、最後に舌で少し唇を舐めてから離れた。





思いっきりビックリした顔を見て、ごめん、って心の中で謝った。

「してない。

お前にしかしてないよ。」



もうこれさ。

すきって言ってるようなもんだな。

言った後で照れくさくて、もう一度、顔を見たかったのに見れなかった。

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