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ネットに落ちてた怖い話

第50章 竹林で

次の日

学校に行った頃には俺はもうそんな話すっかり忘れてたんですが、Sがその日すんげー暗かったのね。
いつも騒いでばかりの問題児が。

それで俺も昨日の事思い出して

「本当に行ったの?」

って聞いたんすよ。

そしたら「うん」ってそれだけ。

いつもなら自分から、がーって喋るはずのSがすごい大人しかったんで「これはマジで出たか!?」って思ってその日一日Sにべったりくっついて根掘り葉掘り聞いてたんですよ。

「昨日小屋で何があったか」を。

今考えると嫌なガキだな(W

ところが何聞いても教えてくれない。

「何か見たの?」には「うん」って言うけど
「何を見たの?」は答えてくれない。

例えハッタリでも「すごい顔した女の幽霊見た」とか言うじゃないですか?

俺はもう「Sは本当に幽霊を見たんだ」って思って興奮して
「どんな幽霊か、どんな感じしたのか」って結局放課後までずっと聞いてました。

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