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ネットに落ちてた怖い話

第51章 晴美の末路

それで、深夜仕事をしてると、晴美を感じるんですよ。
ビルなどの屋内を1人で見回るでしょう?
すると、後ろからピチャピチャと足音が聞こえてくるんですよ。

振り返ると、誰もいない。

でまた歩き出すと、濡れた雑巾が床に叩きつけられる様な音で、ピチャピチャと。
晴美かな、と思うんだけれども、一向に姿を現さないんですよ。
感じるのは気配と足音だけ。

そんな事が数日続き、流石に精神的にまいってしまいましてね、今現在、休暇と言う事で仕事を休んでるんですよ。

3日前です。
とうとう晴美が現れたんですよ。

深夜、自宅のベッドでボーッと煙草をふかしていたら、白い煙の様な物が目の前に揺れ始めたんですよ。
煙草の紫煙かな、と思ったんですが、動きがおかしい。
まるで生きてるように煙がゆ~らゆ~らと形をとり始めたんですよ。

晴美でした。
既に溶けかかり、骨が砕けた全身を、マリオネットの様に揺らし、「まだある」方の眼球で、私を見つめてきました。
何かを言いたげに口を動かしていますが、舌が無いのか声帯が潰されているのか、声にならない声で呻いていました。

どの位の時間が経ったでしょうかね。
いつの間にか晴美は消えていたんですよ。

恥ずかしい話、私は失禁と脱糞をしていました。
はぁはぁはぁ、汚くてすみませんねぇ。

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