ネットに落ちてた怖い話
第52章 自傷癖
ふと窓辺を見ると鳥かごが空だ。
「あれ?インコは?」
「ごめんなさい。掃除しようとカゴをちょっと開けたら逃げてしまって…」
「ええ~っ!なんだよ!もう」
「…ほんとうにごめんなさい」
逃げたものを責めても仕方ない。
彼は自分を無理やりに納得させ、出張でたまった洗濯物の袋をもって洗濯機に向かった。
全自動の蓋を開けると妙な臭いが気になった。
鉄のような、生臭いような臭いだ。
記憶の底をたどってその臭いの心当たりを見つけたとき、彼の顔色は変わった。まさか…。
妻が夕食の買い物に出かけるのを待って、彼は台所の生ごみ入れをそっとのぞいた。
そこには首をねじ切られたインコが一羽、
そして首を噛み千切られたもう一羽のインコが無造作に投げ込まれていた。
「あれ?インコは?」
「ごめんなさい。掃除しようとカゴをちょっと開けたら逃げてしまって…」
「ええ~っ!なんだよ!もう」
「…ほんとうにごめんなさい」
逃げたものを責めても仕方ない。
彼は自分を無理やりに納得させ、出張でたまった洗濯物の袋をもって洗濯機に向かった。
全自動の蓋を開けると妙な臭いが気になった。
鉄のような、生臭いような臭いだ。
記憶の底をたどってその臭いの心当たりを見つけたとき、彼の顔色は変わった。まさか…。
妻が夕食の買い物に出かけるのを待って、彼は台所の生ごみ入れをそっとのぞいた。
そこには首をねじ切られたインコが一羽、
そして首を噛み千切られたもう一羽のインコが無造作に投げ込まれていた。