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ネットに落ちてた怖い話

第56章 昔田舎で起こったこと

広場の入り口には風化して顔の凹凸がなくなりつつある古い地蔵があったが、何故か赤茶けていた。

AB兄弟はすげーすげーと興奮してたが、俺とCは怖くなってしまい、黙り込んでいた。

Cはキョロキョロしながら怯えている。

どちらの家も玄関の引き戸や窓は木の板を×印の形に打ち付けて封鎖されていた。


B「どっかから入れないかな」


AB兄弟は家の周りをグルグル眺め回していた。

とても帰ろうなんて言える雰囲気ではないが、Cは小声で「もう帰りたい…」と呟いていた。

物置がある家の裏手からBがオーイ!と声をあげた。

皆でBの声のする方に言ってみると、裏手のドアは鍵が閉めてあるだけで、木の板は打ち付けられていなかった。

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