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ネットに落ちてた怖い話

第56章 昔田舎で起こったこと

C「もう帰ろうよ、怖いよ…」

B「弱虫だなぁCはw」

A「折角ここまで来たんだから、なっ!」


ABは笑いながら葛篭を開けようとしていたが、しっかりと閉じられていてビクともしないようだった。

数分葛篭と格闘したABだったが一向に開く気配が無いので一旦諦め、室内の散策を続行することにした。

葛篭の部屋からは細くて暗い廊下が伸びており、汲み取り式の和式便所と狭苦しい風呂が並んでいて、特に風呂はグレーがかった黒い液体が固まったようなものがあって汚かった。

そして便所と風呂から廊下を挟んで反対側に、もう一部屋和室があった。

和室には全身を写せる鏡と、その鏡の反対側の壁に小さな木箱が置かれていて、木箱にはさっきの葛篭と同じく和紙の封筒のようなものが貼り付けてあった。


A「うわ、まただよ。なんなんだ?これ」

B「中身、見てみようぜ」


Bはまず木箱が開くのか試してみたが、開かなかった。

そしてビリッと和紙の封筒を剥がして、中に入っている紙を取り出した。


B「なんて書いてあるんだ?これ」

A「達筆過ぎて読めないな…」


そこにはミミズが這ったような文字が黒々と一行だけ書いてあり、左下には何かをこすったような赤黒いシミが付いていた。

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