テキストサイズ

ネットに落ちてた怖い話

第56章 昔田舎で起こったこと

B「あっちの紙も同じようなもんなのかな?」


AとBがドタドタと先ほどの葛篭の場所へ移動する後ろを、俺とCもついて行った。


A「ちょっと違うけど、似たようなもんだな。」


葛篭の文字も書いてある文字こそ違いそうだが、一行だけ書かれた文字の左下に赤黒いシミが付いている。

首をかしげながらさらに家を調べる為廊下を歩き、小箱の部屋を通り過ぎるとすぐ玄関に辿り着いた。


C「わっ!」

B「なんだよ?」

C「あそこに!人が!」


Cは顔を伏せて震えていた。

見てみると、鏡越しに人のような姿が見える。

恐る恐る玄関に行ってみると、玄関横の壁にも全身を映せる大きな鏡があり、その正面にガラスの箱に入った日本人形が飾られていた。

廊下からは壁の裏なので人形は死角になっていたのだ。


B「鏡に映った人形じゃねーかw」

C「…。」

B「ほんと、Cは怖がりだなwww」


Cはベソをかきながら真っ赤になっていたが、この状況だ。

突然鏡に人形が映ってるのを見たら怖がりのCじゃなくてもビビるだろう。

俺も少し肝を冷やした。

そして、この日本人形が入ったガラスの箱にも、和紙の封筒がありその中に一行の文字と赤黒いシミがあった。

それにしても、家財道具など一切無いのに、箱や葛篭、日本人形があり、そして鏡が置いてある。

ただでさえ薄気味悪い場所なのに、その状況は輪をかけて不気味だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ